
症例:
パニック症、うつ
(20代女性 保育師)
【主訴】
パニック発作、胃がムカムカする、食欲がない、うつ状態。
【病歴】
1年前から夜中に目が覚めて、息苦しさを感じるようになる。
心臓の鼓動が速くなり、気を失いそうになる。
耐えられずに、救急車を呼び、病院へ行く。
安定剤を飲むが、あまり変化せず、点滴をしてから家へ帰る。
その後から、胃が気持ち悪くなった。
精神科でパニック発作と診断を受け、薬を飲むようになる。
それでも、発作が起きる。
夜の発作が多いので、不安で眠れなくなってきている。
朝、起きると冷や汗とドキドキがある。
鬱状態がひどいときには死にたいという衝動にかられる。
① 健康相談1回目
まずは、発作が起こりそうな恐怖、パニック発作を緩和させるためのレメディをお選びする。
以下の3項目についてホメオパシー治療を行う。
[1]発作への恐怖
[2]パニック症状
[3]脳の機能改善
1回目のレメディ摂取後
・現在、パニック発作は起きていない。朝方の心臓のドキドキと冷や汗はなくなった。
・心臓の動悸がラクになった。
・日中のドキドキはまだたまにある。なんとなく不安を感じたときに。
・レメディを摂り始めて、いつにないほどたくさん泣いた。母親に電話して泣いた。
・苦しくなったときに、パニックのレメディを摂ったら、少しずつラクになった。
・精神科の薬は、少しずつ減らしてみた。レメディを2~3週間摂ると、薬をすっかりやめることができた。
・頭の重さは軽減されている。
・首の締め付け感はまだある。
・最近、食欲がものすごく出てきた。
・最近は、他の症状(腰痛とか生理痛)が気になりはじめた。
・まださびしくて、人と一緒にいたいという気持ちはある。
② 健康相談2回目
急性のパニック状態からは抜け出しつつあるので、肉体症状と精神症状をさらに深く治療する。
不安やウツ症状のために、脳の神経伝達物質をコントロールするレメディも出す。
家系やご本人の病歴をみるとガンマヤズム傾向が強いため、マヤズム治療もしていく。
以下の4項目についてホメオパシー治療を行う。
[1]不安(過去の精神的問題を癒す)
[2]ウツ症状
[3]脳の機能改善
[4]マヤズム治療
2回目のレメディ摂取後
・パニック発作は一度も起こっていない。
・うつ状態は少しずつ良くなってきているが、生理前にまだ不安感やうつ感がある。
・脳のレメディは、気分が軽くなりリラックスできてとても良かった。
・動悸はなくなり、首の締め付け感も改善された。
・1ヶ月おきの生理痛と、イライラ、不安感が気になりだした。
③ 健康相談3回目
パニック発作、心臓の動悸に関しては改善しているので、次に出てきた生理痛、PMSの問題と
まだ残っている不安感について治療していく。
歯が虫歯だらけで、歯の詰め物がたくさん入っているので、歯の栄養素の不足と詰め物の重金属の害により不安感、恐怖、生理痛になっている可能性があるため、それらの解毒を行う。
以下の4項目についてホメオパシー治療を行う。
[1]生理痛、PMS
[2]不安症
[3]歯の問題(ミネラル治療)
[4]解毒治療(歯の詰め物、重金属)
3回目のレメディ摂取後
・最近、生理痛は良くなった。
・「すべては大丈夫!」と思えるようになった。
・精神的に不安になることはなくなった!